火災保険は調べれば、調べるほど「メリットがめちゃくちゃ大きい」それでいて「デメリットがない」事が分かります。
そして、「これは使わないと損だ」だと気づきます。
私はこの事に気が付いた時、ちょっとショックを受けました。
実際、これまで一度も利用した事がありませんでしたし「今まで、めちゃくちゃ損してるじゃん」と思ったからです。
もし、あなたも火災保険を利用したことが無いのなら、これを機に色々調べてください。
そして、ぜひ、上手く活用してください。
かなりの損をしている可能性が高いです。
ただし、利用する場合は、あなた一人で申請するのはお勧めしません。
保険や住宅の専門家でない限り、ほぼ失敗します。
先ほどもお話ししたように、火災保険は非常にメリットが大きい保険です。
ですが、それと同時に、申請が難しい保険でもあります。
今回はその辺りをまとめてみようと思います。
火災保険は自分一人で申請してはいけない理由
先ほどもお話ししたように、火災保険は自分一人で申請するのはお勧めしません。
理由は「申請が難しいから」
ちなみに、保険会社は「申請は簡単です」と言います。
ですが、これはあまり信用しない方が良いです。
現実は非常に難しいです。
では、その理由について順番にご説明していきます。
火災保険の申請が難しい理由
保険会社は保険金を支払いたくない
まず、大前提として理解しておく事があります。
それは「保険会社は保険金を支払いたくない」と言う事。
保険会社が利益を出す為に必要な事は出来るだけ保険金を支払わない事です。
極端な話、保険金をどんどん支払っていては、会社はつぶれてしまいます。
つまり、保険会社は「出来るだけ保険金を支払わないように立ち回る」と言う事です。
ただし、これは「保険会社に悪意がある」と言う意味ではありません。
そういうビジネスモデルな訳ですから、とても自然な事です。
ごく稀に「保険会社は、加入者の被害を助けてくれる会社」と認識している方がおられますが、それは違います。
保険会社もビジネスをしているのです。
保険会社は「保険金を支払いたくない」
保険加入者は「保険金が支払ってほしい」
両者の立場は明確に違います。
立場の違う両者が折衝し「それぞれの言い分に折り合いをつける」
その結果が保険金の給付です。
この事をまず知っておく必要があります。
ここを勘違いすると、保険会社の言い分を一方的に信じてしまう事になります。
それでは、せっかくの火災保険のメリットを使いこなす事は難しいです。
保険会社は素人に申請してほしい
先ほど、お話ししたように、保険会社は出来るだけ保険金を支払いたくありません。
その為に出来るだけ「保険加入者、個人で申請してほしい」のです。
理由は簡単です。
その方が折衝が有利だから。
例えば、あなたが、どうしても勝ちたいスポーツの試合があったとします。
対戦相手に上級者を選びますか?
それとも素人を選びますか?
私なら、素人を選びます。
だって、勝てる可能性が高いから。
保険会社も同じです。
申請は出来るだけ、保険に詳しくない素人にしてほしいのです。
これが保険会社が「申請は簡単です」と言う理由です。
これを鵜呑みにすると、何の武器も持たずに、素手で上級者に立ち向かうようなものです。
結果は最初から見えています。
もちろん、正当に申請しているのなら、全てが通らずに「一銭ももらえなかった」と言う事はないと思います。
ある程度の金額の保険金は給付されるでしょう。
ですが、その裏で、本来なら、受け取れるはずの保険金がかなり存在していたのは間違いありません。
保険金は申請しなければ給付されない
給付される保険金は申請したものだけです。
申請されていない箇所に対して「気を利かして、支払ってくれる」なんて事は絶対にありません。
つまり、加入者側が抜け漏れが無いように申請しなければ「本来なら受け取れるはずの保険金が受け取れない」と言う事が起こります。
と言う事は、自宅の隅々まで、調べて「どこのどんな損傷に保険金が申請出来るか?」を見極める必要があります。
これが出来ないと、申請が出来るヶ所に抜け漏れが発生します。
そして、高額の給付金を失います。
ですが、実際問題「全ての被害ヶ所を把握し、資料を作り、申請する」なんて事は私のような素人には不可能です。
「よほど住宅やリフォーム、保険などに詳しくないと損をする」と言うのはその為です。
火災保険の申請時に起こる具体的な難しさ
上記が、そもそも火災保険の申請が難しい理由です。
では、次に、実際に申請する時に「どんな事が難しいのか?」具体的にお話しします。
火災保険の適用範囲が分からない
まず、そもそも、火災保険の適用範囲が分からないケースが多いです。
もちろん、保険の約款を隅々まで目を通せば、知ることが出来ます。
ですが「知る」と「使いこなす」は全くの別物です。
いくら約款を片手に自宅を調査しても、付け焼き刃である事には違いありません。
火災保険の適用範囲は想像以上に広いです。
適用範囲が分からなければ「どれを申請すれば良いか」が分からないのは当然の事です。
経年劣化と災害による被害の判断がつかない
火災保険は災害によって受けた被害に対して補償される保険です。
経年劣化による損傷には適用されません。
ですが、専門家でない限り、この違いを判断する事は非常に難しいです。
そうなると「明らかに災害によって受けた損傷だ」と思える分かりやすい箇所のみを申請する事になります。
実はこれは非常にもったいない事です。
申請可能な場所を見落とす
上記で紹介した話と重複しますが、よほど、リフォームや保険に詳しくないと、本来であれば申請する事が出来る箇所を見落とします。
火災保険は申請する箇所が多いほど、高額になります。
それぞれの箇所に対して保険金が給付されるからです。
「申請可能な場所を見落とす」と言う事はそれだけ「せっかくの保険金を無駄にする」と言う事です。
出来るだけ抜け漏れがないように「全ての申請箇所を見つけ出す」
これは非常に難しい事です。
保険の適用範囲である事を立証できない
保険金を給付してもらうには、その損傷が災害によるものであることを立証しなければいけません。
最初にお話ししたように、そもそも保険会社は保険金を支払いたくないのです。
あの手、この手で、立証を妨げようとします。
それに対して、こちらは、明確にそれを立証しなければなりません。
これは簡単な事ではありません。
書類、資料作成が難しい
現実の作業として、申請には損害を立証する為の書類や資料が必要です。
これらは専門的で、作成が非常に難しいです。
また、それらの書類、資料によって、保険金の給付額が決定します。
もちろん、ただ作るだけなら、雛形に沿って作れば良いでしょう。
ですが、それでは、保険会社の思うつぼです。
保険会社と折衝できない
何度もお話ししますが、保険会社は保険金を支払いたくありません。
その為に、保険会社の見解を主張してきます。
とても当たり前の事です。
その主張を一方的に認めてしまっては、本来、受け取れるはずの保険金を受け取れません。
大幅な減額になるのは間違いありません。
だからと言って、こちらの見解を一方的に主張するだけでは、何も解決しません。
災害によって、被害を受けた事を客観的に立証するよう折衝する必要があります。
相手はプロです。
こちらも専門家の力を借りない限り、折衝しても勝てない事は目に見えています。
まとめ
以上が「火災保険は自分一人で申請してはいけない」と私が考えている理由です。
保険会社は保険のプロです。
プロに自分一人で立ち向かっても勝てないのは目に見えています。
ただ、勘違いしてほしくないのですが。
「保険会社に悪意がある」と言っているわけではありません。
保険会社と保険加入者では、両者の立場が全然違います。
ですから、主張が真逆になるのは、とても自然な事です。
プロと折衝する訳ですから「こちらもプロの力を借りる」
ただ、それだけの事です。
全てを自分一人でこなすのは非常に難しいです。
「専門家に任せるべきところは専門家に任せる」
この考え方は非常に大切だと私は思っています。
そういう意味で「火災保険申請サポート」はとても便利なサービスです。
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